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貧困層には投票権必要ない? 香港30以上の市民団体がデモ

2014年10月23日

 

【新唐人2014年10月23日】21日に行われた香港政府と学生の対話は、双方の主張が平行線をたどり、共通認識には至りませんでした。政府に対する市民の失望感が一層増しているとき、梁振英行政長官は外国メディアに対し、普通選挙における「住民指名」の要求を受け入れた場合、政策が「低所得者に傾く」恐れがあると発言し、市民の更なる怒りを招きました。22日、30以上の市民団体がデモ行進を行い、梁振英に発言撤回と辞任を求めました。

 

市民

「指名委員会を打倒せよ!特権委員会を打倒せよ!官商結託を打倒せよ」

 

22日午後、30を超える女性団体、労働者組合や学生団体が金鐘(アドミラルティ)の雨傘広場から出発し、行政長官の官邸に向かいました。「住民指名の普通選挙が実現すれば、低所得者が選挙を主導することになり、経済発展に不利である」との発言を撤回するよう求めました。

 

香港立法会 梁国雄議員

「梁振英が退陣しないと改革は不可能です。なぜなら、彼は当選前に改革すると言ったのに。当選後は我々を抑圧しています。そのうえ所得が低すぎるので、投票してはいけないと言っています」

 

20日、梁振英長官は外国メディアの取材を受けた際、「香港の半分以上の市民は月収が14000香港ドル以下で、学生の要求通り、住民指名の選挙を行えば、低所得者が選挙を主導してしまい、政策も彼らに傾いてしまう」と発言しました。

 

香港立法会 張超雄議員

「民主がないと民生もありません。所得1.4万元以下の貧しい人は投票権が必要ないと言っています。我々ははっきり言いましたが、我々が求める投票とは『指名権』のことです。我々が指名委員会に入るのを制限し、彼らが候補者を選定したいのです。我々の指名権を奪いたいのです」

 

デモ参加者らは、行政長官選挙における「住民投票」は市民の権利であると強調し、現在の財団に傾いている「指名委員会」こそが、香港の貧富の差をさらに広げた元凶であると批判しました。今回のデモは市民の不服従行動なので、警察に許可書の申請を行っていません。一方、警察はデモ参加者は法律責任を問われる可能性があると警告しました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/23/a1148126.html  (中国語)   

(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

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